Last summer time sunset 28/10/2018

 

【月刊熊谷~10月号~】

一ヶ月更新だとだいぶ久しくお久しぶりのように感じますね。

改めまして、今日は。

熊谷です。

こちらでは、10月下旬にもなると最高気温5度とか4度とかの日が訪れ始めてまして、、

ちょうどサマータイムが終わった日の午後には、まさかまさかの、、初雪観測ですからね。

ちょっとナメてましたが、さすがっすデンマーク。SNOW頂きました!ありがとうございますっ!って感じで、これからますます極寒になっていくことも楽しみにしつつ、まずまずと、なんとか生活しております。

 

 

さて、10月号は、どんな授業があって一体何を勉強しているのかを、一つのsubjectを例にあげてご紹介できたらと思います。

僕が初めにメインで取っていたのは、 “EVENTLAB” という科目です。

イベント?

ラボ?

なんぞや?ってなるかと思うんですが、

ざっくりいうと、チームビルディング、プロジェクトワークを実践で学び取っていくものになっています。

一ヶ月間の活動の模様を写真と一緒にスパーダイジェスト版で特別にお届けできたらと。

普段これらを意識して生活しているか。取り組んでいるものがあるか。と聞かれたらなかなか難しいものがあるかもしれません。これからの社会でより重要な観点になってくるものであり、それは自分たちの生活の質にも直接関わってくるものです。

医療従事者を目指すものとして、間違いなく欠落してはいけない視点です。いかに自分と社会のつながりを意識できているのか。また実現したい未来が見えているのか。そのために働くという選択をしているのかどうか。人の命に関わる仕事だからこそ、誰よりも世の中の繋がりを感じていなければならないと僕は思います。

さて、ちょこっと堅くなってしまいましたが、、いきますよ!!

 

では。

まず初日です!

 

Social Entrepreneur

 

イッチバン始めの授業でやったのがこれ。
Social Entrepreneur の必要要素とは。

・What am I good at ?
・What am I passionate about ?
・What does the world need ?

これたを順に満たすものは何か。
これさえ明確にあれば、誰でも走り出せる。

導入からとても考えさせられ、これがとても大切と力説されていました。

まず、Social Entrepreneurとは、直訳すると、社会起業家、社会的事業といった意味で、
ソーシャルビジネスと言われるものだったり、社会とプロジェクトを結びつけた活動のことを指します。

なんのために。

社会のために。

といった意味合いが強くなった取り組みのことです。

これをうまく循環させ成功させるために必要な要素を三つに分けたものが上記になっています。

 

・What am I good at ?

一つ目、あなたの得意なことは何か。

まずは、自分の得意なことは何か、自分にできることは何か。洗い出します。
技術的なことだったり、ストレスなく自然にこなすことができることを指します。

 

・What am I passionate about ?

二つ目、あなたは何について情熱的になるのか。

次に、どんなことに、モチベーションを保つことができるのか。
自分の目的、やりたいこと実現したいこと、これはとてもワクワクする。といったものを抽出します。

 


・What does the world need ?

三つ目、世界に必要とされているものは何か。

これが一番難しいと思います。今、世の中に必要とされていること、現状課題とみなされているもの、社会において解決したいことは何か。多様な観点で挙げていきます。

 

そして、それぞれを出しきったら、最後に、それら三つの要素がうまく当てはまり、
最も自分たちが成し遂げたいことを整理します。

 

自分のできることを活かして、社会のために、やりたいことを成し遂げたい。

これが、Social Entrepreneur のスタートラインになり、自分のビジョンとなります。

 

そして。

 

The Youth Democracy Festival (UFM) 2018

 

次に行ったのが、チーム分け。

出てきた自分のビジョンと照らし合わせ、
やりたいチームを自ら選び、チームごとのワークに移っていきます。

ここで、お披露目になるのが、全員で遂行するプロジェクトの詳細。

今回は、外部にクライアントがいて、僕らイベントラボに依頼をしてくれた形のスタートになりました。

僕らの課題は。

The Youth Democracy Festival (UFM) 2018 出展ブースの成功。

デンマークの高校生が卒業後の自分の進路を考えたり、社会との接点を学んだりする大きなイベントに出展するブース作りを依頼されました。

出展ブースとしては、進路先としてのいろいろな学校の紹介と体験をすることができるブースになります。

 

Team building.

チームに分かれて、の最初のワークはこれ。

プロジェクトを行っていくにあたって、
チームでゴールまでの共通認識を4つの観点から練り上げました。

 

・STORENGTHS
個人個人の強みできること得意なことを書き出す。

 

・CHALLENGES
各々で今回のプロジェクトで挑戦したいことを出し合う。

 

・AGREEMENTS
チーム内での約束、大事にしたいことを話し合う。

 

・GOAL
三つの観点を加味して、一体どんな状態がそれぞれのゴールか。
またチームのなりたい姿を照らし合わせ最終地点の焦点を一つに合わせる。

 

初めの段階で、チームの誰が何が得意で何が苦手なのか、皆で共通のゴールを認識することは、作業の効率は圧倒的に上がることのほか、お互いの自己開示にもなってより距離が近くなりコミュニケーションの活性にも繋がる。

日本の学校ではあまりこういうことはしてこなかったな〜。と思いながらも、
貪欲に取り入れていったら面白くなるかも、と大学戻ったらどっかの企画でやってみたいですね!

やっぱり、身をもって実感することが一番!

BrainStorming.

お次は。

プロジェクトではおなじみのブレインストームの方法と活用の仕方を学びました。

ざっくりいうと、テーマに沿って、なんでもオッケーで思いついたものだしまくりましょう。
そして、出たものを似た者同士まとめましょう。
まとめたものにまたテーマをつけて、深めたいものはもう一度ブレストしましょう。
そして、でたものを細分化して、実際のアイデアとプランに落とし込めるものを決めましょう。

具体→抽象→具体→抽象….

といった形で、どんどん深めていって、ポイントポイントでアイデアを形にしていきます。

具体化のブレストの方法もいくつか教わりました。

簡単にあげると、

ポジティブ・ネガティブなことをそれぞれひたすら出す。
人が書いたものの上から続けて回しながらアイデアを追加していく。
ニュースになるようなことを考えてフレーズを出していく。
ひたすら話し合いながら出てきた言葉を書き出す。

 

等々、場の状況に応じて使いこなせるようになると、
煮詰まることなく良いアイデアを見つけることができます。

ざっと、こんな感じですかね!

 

んでもって、次は、

また別の日にやったものなのですが。。

 

チームのありたい姿をレゴブロックで。

 

チームのありたい姿をレゴブロックで。


実際に、思い描いた自分のビジョンをチームで合わせて一つにした時、どんなイメージが出来上がるのか。
わかりやすくビジュアル化し誰もがわかるように表現することで、チームがゴールにきっちと向かっているかどうかすぐに立ち戻ることができる方法の一つとして、とても画期的なワークだなと、感じました。

何と言っても、デンマーク発祥のレゴを使って、自由にクリエイティブに組み立てるのが楽しいこと。

 

これも、持ち帰って、どっかで使ってみたいですね!

どうですかね??やりたくなってきませんか??笑

 

と、まあ、そんで、

最終的には、これもグループに分かれてやっていたので、それも一つのものにまとめます。

 

「皆でゴール、テーマ、ビジョンを話し合って、一つにまとまったら終わりね!」

 

っと、全体に丸投げされ、そこから必死にみんなで小一時間考えて、できたのが、お次の写真。

 

各々が力を合わせれば、大きな花を世界に咲かせることができる。

 

それぞれ四チームの姿を掛け合わせて一つにしたものです。

 

々が力を合わせれば、大きな花を世界に咲かせることができる。

 

不思議と、一つになった瞬間、パワーが漲って来るんです。

 

あ、俺たち、できるわ。

この通りやれば。

ってね。

 

目に見える形で表して行くことの大切さが身に沁みてわかりました。

 

 

さて、いきなり。

出てきましたね、ミシン。

 

ここは全て自分達で解決しなければならいカオスの空間です。

ブース作りのミッションで我らチームは大きなカーペットを作ることになり。
まさかこんなところでミシンと戦うことになるとは。。

思うはずもなく、でも全てゼロから自分たちでやらなければ行けない。

そうなったからには、あるもの使ってやるしかないんですね。

 

ここからはもう実践。

いかにチームでまとまって効率的に自分たちのできることを自分たちの得意なことを生かして、一緒に進めることができるかどうか。納期までに間に合うかどうか。目標を達成することができるかの勝負。

 

ひたすら、みんなで試行錯誤して、一週間つくり続けました。

 

そして、ようやく最終期限の2日前に完成。

 

わかりづらいですが、、この緑のが完成したカーペット。

 

たかがカーペット、されどカーペット。

何をどうしたいか、何をしなければいけないのか、どうやってそれをするのか。

途中、皆の意思疎通が上手くいかず(言語の壁のせいもあって)、
チーム崩壊寸前の日もありました。

何がしたいのかわからない。
相手の言っていることが理解できない。
伝わらない。

そんな状況から、一旦時間をおいて、もう一度チーム内のルールを考え直したことも。

 

皆がしっかり同じ方向を向いていなければ、簡単なものも上手く行くことはなく。
逆に、皆が同じ方向を共に一つブレずに見ることができれば、どれだけ難しいものでも諦めることはない。

 

人と、何かを一緒にすること。

 

共に何かを創り上げていくとき。

 

最も大切なことなのではないか。

 

人の悩みの9割は人間関係と言われる今日。

 

いかにして、どうやって意思疎通を図り、
伝える伝わる訓練を社会に出る前に積むことができるか。

僕たち世代の課題です。

 

皆で意識し少しずつ自ら環境を変え
誰が何のためにここにいるのかを認識できる状態が理想であると僕は思います。

 

そして、こちらが、イベント当日。

 

イベント当日の様子。

 

本当に多くの高校生に来てもらえて、これからみんなでmeditationをしよう!と説明が始まった時の一枚。
文化祭以来の実戦ものづくりの場で、エネルギーを社会に向けることで何倍にも意義ある活動として自分の時間に意味を持たせることができる。言葉がわからなくても体験として身をもって感じることはできる。感覚でものは学ぶことができるんだ。

この瞬間、ざわざわっと感じるものがありました。

どんな形であれ、自分が社会とつながっている感覚を得られる時間というのは、
とても有意義で本質的な人間本来の在り方を示してくれているように深い味わいをもたらせてくれます。

 

おそらく、政治関係の有名な方が登壇されていた時の様子。多くの若い人が集まり真剣に話に耳を傾けていた。終わった後には、何人もの人が直接質問をしに追いかけに行く様子も見られた。

 

 

このフェスティバルでは、多くの社会的活動をしている方々が登壇されて、至る所で議論が繰り広げられていました。社会問題に関してそれぞれ異なったアプローチのブースが高校生向けに設置され、本気で世界のことを考えて教育を自らの判断で選んでいく取り組みがまじまじと伝わってくるものでした。

 

 

圧倒された一ヶ月の清々しさを物語っているかのような会場最後の静かさの灯火。

 

ここまで読んでくれた方へ。

 

なんか自分の将来についてたまには、
社会と結びつけて真剣に考えてみるのも結構有意義でワクワクしますよ!

 

っていうことが伝えたかったです。

 

 

年齢問わず!!笑

 

 

僕なんかでよければ、いつでも一緒に考えます。

 

 

では、、

 

今回はこの辺で。

 

また次号でお会いしましょう!

 

 

2018-11-10-sat
熊谷 優季