よく技師長さんからコミュニケーション能力が大切というお話がありますが、どんな時に大切だと思いますか?

(平戸さん)引継ぎの時などですね。作業中にその場を離れるときは申し送りをきちんとしないとその場がごたごたしてしまうので。特に骨塩やマンモグラフィのときです。

例えば、ここに座っている車いすの方は看護師さんが帰ってしまってお迎えが必要ですとかそういうことですね。

(大柴さん)患者さんが不在の時など順番が前後する場合もあるので、そのようなときもコミュニケーションが大切です。造影の検査をするときは何の薬を使ってダイナミックでとるのか動脈相は撮るのか針は何ゲージさしてくださいなど。看護師さんとのコミュニケーションは特に難しいですね。

(平戸さん)MR撮影の時に状態の悪い患者さんを置いて帰られてしまうと大変ですね。ルートや点滴などつきっぱなしだとMR撮影室の中には入れないので。

 

平戸さんは夜勤することはありますか?

(平戸さん)私はまだ非常勤なのでありません。常勤へ上がった人はやっていますね。

非常勤から常勤へはどうやって上がるのですか?

(平戸さん)試験を受けて合格したら常勤になります。国立病院機構関東信越グループ(通称、関信)の試験を受けるんですよ。国立国際医療研究センターで常勤になると転勤はないです。

学会発表や研究会にはどれくらい参加されていますか?

(大柴さん)私は地方なのでそういったものはないです。職場に業者さんがやりに来てくれたりします。新しい機器の紹介やオンラインでの勉強会などには参加しています。私はまだ参加していないのですが、病院内でのマンモグラフィの勉強会や長野県でのCTの勉強会があります。

(平戸さん)私は国立病院関東甲信越放射線技師会の勉強会や学会発表に行っています。二年目の先輩は発表をしています。あとは富士フイルムの勉強会にも参加しました。

大学で学んだこと以外に就職してから必要だと思った学習分野はありますか?

(大柴さん)現場では学校で習っていないことの方が多いです。大学の勉強は国家試験に受かるためのものなので。先生が授業中に言っていた豆知識的なことが役立ちます。解剖なども大事ですね。教科書は念のため取っておいています。一応病院にも本はありますけどね。

(平戸さん)吉川先生が授業中に言っていた豆知識を思い出した時は、あ~!!てなりました。認定をとっている先輩におすすめの本を聞いたりもします。そうすれば間違いないですしね。

(大柴さん)買うのは臨床的な本が増えますね。

診療放射線技師の世界に入ったことは後悔していないんですか?

(大柴さん)後悔してないです!!!

(平戸さん)良かったなとは思います。

良かったポイントは?

(平戸さん)そうですね。ちゃんと仕事が終わること!さっきも言いましたけど(笑)。

あとは、資格があるからどうにかちゃんと生きていけそうってところですね(笑)。

(大柴さん)大学の勉強では終わらない、とことん突き詰めていけることが面白いです。

大柴さん、平戸さんお二人ともありがとうございました!

駒澤大学学生研究員 網野朋美 横山成美 髙木夏楠