就職に関して学生へのアドバイスお願いします。

その人の考え方次第ですよね。「診療放射線技師の仕事はちゃんとするけれど、残業はしたくなくて、きちんとした時間に帰宅出来て、自分の時間を取しっかりとりたい」という人はそういう病院に行けばよいし、そうじゃなくて、「自分は診療放射線技師として何か研究をしたい」というのであれば大学病院へいけばいい。「研究はしなくてもいいけどその患者さんに何かしてあげたい。少し自由度があって色んなことが出来たらいいな。」というのであれば、中小の私立病院で割とフットワークが良い病院に行くなど、「自分のやりたい事」で病院を選んでおいた方がいいのかなと思います。

あと、学生のうちからイベントや学術大会に行ってみることの大事。ワンコインセミナーとかそういうセミナーが技師会にはある。ワンコインで500円だから気軽に行って、「こういう勉強している」と話しながら技師さんと仲良くなるのが手っ取り早い。あとは実習のときに聞くとかも。こうしてつくる人脈は宝ですよ。

技師の活動じゃなくても、例えば、ピンクリボン運動とかあるじゃない。ピンクリボン活動のイベントに参加してみると、がんのサバイバー(がんと闘っている人・がんを克服した人)の方たちとふれあったりもできる。直接病院で診療放射線技師の仕事もいいけど、それ以外で医療に関係あるイベントに行くのもいいかな。

 

学生時代の思い出や印象を教えてください。

学生時代の思い出といえば、やっぱり駒澤大学の入学式じゃない。30年以上経っても、やっぱり入学式がインパクト強いよね。あの仏像とか!(駒澤大学の入学式では毎年、仏像が突然現れて新入生から歓声が上がります。)

あと、思い出といえば、当時いらっしゃった小山先生と紅茶をよく一緒に飲んだ事ぐらいかな。私は成績が悪かったけど、小山先生が結構絡んでくるんですよ。3年生になってから、すごく勉強を頑張ったから、私はたぶん「優」をもらえると思っていたの。昔は成績を「優(今のSかA)」「良(B)」「可(C)」「不可(落第)」で順位付けをしていました。

本当は、小山先生に「私の成績は優ですか?」って聞きたかったけど、それまでは成績が悪かったから、そう聞けなくて「私の成績は良ですか?」って控えめに聞いたの。そうしたら小山先生は私の成績を「不可」から順番に探すのね(笑)。

小山先生に、「私、頑張ったから『不可』じゃないんじゃないの?」って言ったら、先生は私の成績を探しながら、「『不可』にはないな。『可』にもないな・・・」なんて、言うのよ。「じゃあ『良』かも?」って小山先生に言うと、先生は「えーっ!」って言って、もう一度「不可」から見直すのよ。私は、「いや先生『良』か『優』かも」って言ったら、「良」になくて「先生、『優』だから絶対『優』だから!」って私は言ったら、小山先生は「あった!」とかって言って(笑)

あと、実験の話とかをする時に、いつも紅茶を入れてくださって、その紅茶飲んで帰っていた。それが思い出かもしれない。

 

 

 

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