本日は、お忙しい中、赤坂の日本GEのオフィスでインタビューさせていただく機会を頂戴し、ありがとうございます。はじめに、五十嵐先生の現在に至るまでの経歴を教えてください

「まず平成7年に駒澤短期大学放射線科を卒業しました。当時は三年制でした。自分が卒業した翌年に専攻科というのができました。専攻科とは、一年追加して学士をとるためのプログラムだったのですが、開設されたのが自分の卒業した翌年からだったので、ちょうど乗れずに(笑)。専攻科は10年続き、四年制に移行して今に至るんですけど、その最後の10期のときにラストチャンスだということで、専攻科を受けました。その間の一年は仕事しながら大学に通い学士をとりました。

翌年、駒澤大学に四年制が開設された際、MRI室ができました。MRIの実験担当する非常勤職員を探しているとのことで、吉川宏起先生からお声をかけて頂いて大学の方でお仕事させてもらうようになりました。放射線技師の方は平成7年に卒業してから、今年の6月まで、トータルで22年間。みなさんの年齢より長い期間でしょ(笑)。

7月からGEヘルスケアという医療機器のメーカーのほうに入って三、四ヶ月ようやく経ったところです。」

 

GEヘルスケアはどんなところなのか教えてください

「GEはエジソンが作った会社です。会社の入り口にも竹が置いてあるのですが、エジソンは白熱電球を発明した人で、始めに京都の竹を使ってフィラメントを作ったのですが、会社の入り口の竹はそれと同じ竹らしいです。

僕はGEヘルスケアというGEグループの医療機器部門に入っています。大型医療機器、例えば、CT・MRI・マンモグラフィー・血管撮影・核医学の装置などを扱っています。GEグループとしてはもっといろんな部門があって、例えばエネルギー産業に関わるGEパワーや航空関係のGEアビエーション等、色々な産業に関わっています。私はGEグループのヘルスケア部門の中のMRIの部門で働いています。モダリティセールススペシャリストっていうかっこいい名前が付いていますが、端的にいうとMRI専門の営業になります。

学生さんは医療系の装置、MRIとか今勉強していても難しいところが沢山あるでしょ?実際の営業さんでも装置の詳細な説明をすることは難しいんです。MRIに限らずですが、医療機器は毎年新しい技術やアプリケーションが更新されるため、専門に説明ができる人が必用になります。その役目をするのがこのモダリティセールススペシャリストと言う仕事です。」

売り先は病院が多いですか?

「そうですね。医療機器なので、病院になると思います。病院以外では動物病院などでも売り込みがあるらしいですよ、僕は立ち会ったことはないですけど。でもそのような施設は少数なのでほとんどは病院になりますね。」

GEヘルスケア・ジャパン株式会社 五十嵐太郎氏 ②へ